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  • 大腸ポリープ切除

    大腸ポリープとは

    大腸ポリープ切除大腸粘膜にできる良性腫瘍です。ただし、切除せずに放置するとその後がん化して大腸がんへと進行する恐れがあるため、注意が必要です。
    大腸カメラ検査の際に大腸ポリープが発見された場合には、そのまま切除することができます。ポリープを切除しておくことで、大腸がん予防につながります。
    何かご不明な点がある場合には、お気軽に当院までご相談ください。


    大腸ポリープの症状

    大腸ポリープはほとんど自覚症状がないため、本人も気づかないうちに発症して健診等で偶然発見されるケースが多く見られます。ただし、ポリープが便の通り道にできた場合には、硬い便がポリープと擦れて出血を起こすことがあります。このような状況で便潜血検査を行うと、陽性判定が出ます。ただし、ポリープのサイズが小さい場合や平坦な形状をしている場合、便が柔らかい場合などは、便潜血検査を行っても陰性判定となることもあります。従って、確実に大腸ポリープの有無を調べるには、定期的に大腸カメラ検査を受診することが有効となります。
    また、前述通り大腸カメラ検査で大腸ポリープが発見された場合には、そのまま切除することが可能です。一般的に40歳を超えると大腸ポリープや大腸がんのリスクが高まりますので、該当する患者様は定期的に大腸カメラ検査を受診されることを推奨しています。

    大腸カメラ


    大腸ポリープ切除

    当院では、大腸ポリープ切除を日帰りで手術することが可能です。大腸カメラ検査の際に大腸ポリープが見つかった場合には、そのまま切除手術を行います。切除の所要時間は5〜10分程度で、手術時の痛みはありません。また、検査と同時に切除を行うことで、大腸カメラ検査や事前の下剤服用も一回で済むというメリットもあります。
    ただし、大腸ポリープのサイズが大きかったり数が多い場合には入院手術による切除が必要となるため、その際には当院と連携する高度医療機関をご紹介いたします。


    大腸ポリープ切除方法

    大腸ポリープの切除方法は、ポリープの大きさ・形状などによって以下のような方法があります。なお、大腸カメラ検査で切除できるのは、サイズが5~10mm程の比較的小さなもので、数は5個程度となっております。切除したポリープは生検にかけ、その後確定診断につなげます。

    コールドポリペクトミー

    コールドポリペクトミーコールドポリペクトミーとは、主に突起上の大腸ポリープを切除する際に用いられる切除法です。具体的には、ポリープにスネアをかけて締め付け、切除を行います。この方法では高周波通電を行わないため、切除箇所の損傷も少なく術後の穿孔や炎症などの合併症を引き起こす恐れもありません。
    切除後に出血を伴うことはありますが、すぐに自然止血されます。安全性の高い手法であるため、当院では主にこのコールドポリペクトミーを採用しています。

    内視鏡的粘膜切除術

    内視鏡的粘膜切除術内視鏡的粘膜切除術とは、主に形状が平坦なためにスネアをかけられない大腸ポリープを切除する際に用いられる切除法です。
    具体的には、事前にポリープができている箇所の粘膜に生理食塩水を注入してポリープを持ち上げ、その後ポリープにスネアをかけて切除を行います。


    大腸ポリープ切除後の注意点

    大腸ポリープ切除手術は日帰りで可能ですが、以下のようないくつかの注意点がございます。

    低血糖や脱水の予防

    大腸カメラ検査の事前処置である下剤服用や食事制限によって、低血糖や脱水を引き起こす恐れがあります。従って、検査後に医師から飲食の許可が降りたら、糖分・水分補給を積極的に行いましょう。

    食事

    切除当日の食事は、消化に良いものを選ぶようにしましょう。また、検査後数日間は、脂肪分の多い食事や香辛料などの刺激物は控えるようにしましょう。

    飲酒

    アルコールは血行を促進して切除箇所からの出血を誘発します。従って、切除後1週間程度は、飲酒は控えるようにしましょう。

    入浴

    手術後数日間は、湯船には浸からないようにしましょう。なお、シャワーは手術翌日から可能となります。

    運動

    手術後1週間程度は、ジョギングなどの激しい運動やゴルフ・テニスなどの腹圧のかかる運動は控えましょう。ウォーキング程度でしたら、手術翌日から可能です。

    旅行や長時間の運転

    ポリープ切除後1週間程度は、遠方への旅行や車の長時間運転は控えてください。また、飛行機の移動も気圧の変化に伴って出血を助長しますので、避けるようにしましょう。


    早期発見・早期治療でQOL(生活の質)を守りましょう

    QOL大腸ポリープは発症しても自覚症状に乏しいため、本人も気づかないことが多い病気です。また、大腸ポリープを放置すると、その後大腸がんへと進行する恐れもあります。従って、大腸ポリープの段階で切除をしておくことが、大腸がんの予防には大切になります。
    大腸がんは、特に40歳を超えると発症リスクが高まるため、注意が必要です。大腸がんを発症すると手術による治療が必要となり、長期間にわたって仕事や生活に支障をきたすようになるため、QOLを大幅に低下させます。
    そのため当院では、40歳を超えた方には定期的に大腸カメラ検査を受診することを推奨しています。