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  • 予防接種

    予防接種について

    予防接種ワクチン接種とは、人為的に細菌やウイルスの成分を体内に注入することで、それらに対する抗体を生成させて病気の発症や重症化を抑える予防法です。注入するワクチンには、細菌やウイルスを弱毒化したものやウイルスの成分の一部を抽出したもの、病原性を完全に除去したものなど様々な種類があります。
    当院では任意の予防接種のほか、インフルエンザワクチンや新型コロナウイルスワクチン、帯状疱疹ワクチン、成人の肺炎球菌ワクチンなど様々な予防接種を随時実施しております。何かご不明な点がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。


    予防接種の効果

    予防接種を行うことで、体内に感染症の原因となる細菌やウイルスに対する抗体ができ、その後これら病原体が体内に侵入した際に排除してくれます。
    その結果、細菌やウイルスを無毒化・弱毒化することが可能となります。


    予防接種が受けられない方

    • 予防接種当日に37.5度以上の発熱が見られる方
    • 過去に予防接種でアナフィラキシーショックを起こした経験がある方
    • 現在重篤な急性疾患を患っている方
    • その他に、医師から予防接種を受けられないと判断された方

    ワクチン接種の副反応について

    ワクチン接種の副反応としては、接種した患部の腫れや発赤、頭痛、発熱などが挙げられます。
    また、稀にアナフィラキシーショックなど重篤な症状を引き起こすこともあります。
    これら副反応が現れた際には、速やかに当院までご相談ください。


    主な取り扱いワクチン

    肺炎球菌ワクチン

    肺炎は、肺がアレルギー反応を起こしたり、肺に細菌やウイルスなどが侵入することによって発症しますが、成人の約30%は肺炎球菌が原因と言われています。また、肺炎で死亡する方の95%が、65歳以上の高齢者という報告もあります。
    これらの背景により、現在では高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)接種が定期接種化されています。なお、越谷市では高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチン接種には、医療費の一部が控除される助成制度が適用されます。ただし、助成されるのは一人一回限りで、中には助成の条件を満たさないケースもございますので、自身が助成対象かどうか分からない場合には、お気軽に当院までご相談ください。対象外の場合は全額自己負担での接種となります。
    なお、前回の接種から5年未満に再接種する場合には、注射部位に強い痛みが現れることがありますのであらかじめご留意ください。

    帯状疱疹ワクチン

    帯状疱疹は、幼少期に水疱瘡に感染した人の体内に水疱瘡の原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが長期間潜伏し続け、再活性することで発症する病気です。加齢や病気などによって体内の免疫機能が低下した際に発症することが多いため、主に高齢者に多く見られる病気です。
    近年、帯状疱疹を発症する高齢の患者様が増加傾向にありますが、あらかじめワクチンを接種しておくことで、帯状疱疹の発症や重症化を抑える効果が期待できます。ご不明な点がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。

    インフルエンザワクチン

    インフルエンザの予防にはマスクの着用やこまめな手洗い・うがいが大切ですが、さらに予防効果を高めたい場合にはインフルエンザワクチンの予防接種がお勧めです。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに分類される上、毎年流行する型が異なることや変異を起こすこと、一回の接種効果の持続期間が5ヶ月程度であることなどから、毎年接種することが大切です。また、例年インフルエンザの流行時期は1~3月頃がピークであるため、ワクチン効果を最大化させるには、ピーク前の12月中旬ごろまでに接種することが理想的です。当院では毎年10月頃からインフルエンザワクチンの接種が可能です。
    なお、越谷市では高齢者などを対象に、インフルエンザワクチン接種の医療費を一部助成する制度がございますので、ご不明な点がございましたら、越谷市の公式HPをご覧になるか、当院までお問い合わせください。

    インフルエンザ

    B型肝炎ワクチン

    B型肝炎ワクチンとは、B型肝炎ウイルスの発症を抑えたり重症化を防ぐ効果が期待できるワクチンです。平成28年10月からは1歳未満の子どもに対する定期接種が制度化されましたが、それ以前、B型肝炎ワクチン接種は任意であったため、未接種のケースが多く見られます。
    成人がB型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎を発症する恐れがあります。また、稀に重症化して死に至ることもあるため、注意が必要です。多くの場合は急性肝炎を発症後に症状は改善しますが、中には持続感染する場合もあります。持続感染すると、10~20%は長期間潜伏したのちに慢性肝炎を発症し、その後肝硬変や肝臓がんなど重篤な病気へ進行する恐れもあります。
    主な感染経路は輸血や不適切な医療行為、性交渉、タトゥー、ピアス等であり、特に性交渉やピアスの穴開けの際の器具の不適切使用などによって感染が拡大するケースが多く見られます。
    ワクチン接種は4~6ヶ月間に計3回行います。なお、B型肝炎ワクチンの接種は現在世界180か国以上で実施されており、最も安全性の高いワクチンの一つとされています。

    RSウイルスワクチン

    RSウイルスワクチンとは、RSウイルス感染症を予防するためのワクチンです。RSウイルス感染症とは、主に乳幼児や高齢者に感染して呼吸器感染症を引き起こす病気です。特に高齢者が感染すると、肺炎などを引き起こす恐れがあるため、注意が必要です。また、この感染症は何度も感染と発症を繰り返す特徴があり、現時点ではRSウイルスに有効な抗ウイルス薬は開発されておりません。したがって、予防にはRSウイルスワクチン接種が必要になります。
    現在接種可能なRSウイルスワクチンとしては、60歳以上の高齢者への接種を目的に開発されたアレックスビーというものが、2023年9月に日本国内で初めて承認されています。

    新型コロナウイルスワクチン

    新型コロナウイルスワクチンとは、新型コロナウイルス感染症の感染や重症化を予防する効果が期待できるワクチンです。新型コロナウイルスワクチンは、様々な臨床試験を実施し、有効性と安全性を国が承認したものとなっております。
    多くの人が予防接種を行えば、接種した本人の予防のみならず、国民全体が集団免疫を獲得することで、感染症の蔓延を防ぐ効果も期待できます。また、定期的に複数回接種することで、基礎疾患をお持ちの方や高齢者への重症化を予防することもできます。


    予防接種の費用(税込)

    項目  費用
    肺炎球菌ワクチン

    8,800円

    帯状疱疹ワクチン 22,000円
    インフルエンザワクチン 4,000円
    B型肝炎ワクチン 5,000円
    RSウイルスワクチン 27,000円
    新型コロナウイルスワクチン 15,500円
    ムンプスワクチン 5,500円

    その他は、お問い合わせください。
    子宮頸がんワクチンは行っておりません。