予防接種とは

予防接種のイメージ

ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入し、感染することで発症する感染症の中でも重症化しやすくなる感染症に対して行われるのが予防接種です。この場合、ワクチンという、特定の感染症の病原体(ウイルス、細菌)の病原性を極力弱めたものや無力化されたものを体内に注入していきます。これによって、自然感染した際と同様の免疫が作り出されるようになるので、この後に同じような病原体が体内に侵入したとしても発症しにくくなるか、発症しても重症化するリスクが避けられるようになります。

このように予防接種は、個人の身を守るということもありますが、なかには予防接種を受けられないという方もいます。そのような方々を守るためにもできるだけ多くの人々が接種し、集団免疫を獲得することで、市中感染などのリスクを減らすことで社会を守っていくという意味合いもあります。

当院で受けられる予防接種

予防接種ご希望の方は事前にご連絡ください。
肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、インフルエンザワクチンなど各種予防接種を実施しております。
また、上記以外の予防接種も行っております。詳しく知りたい方は当院までご連絡ください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎とは、肺に病原体(細菌、ウイルス など)が侵入する、アレルギー反応といったことで発症しますが、成人の3割程度の原因が肺炎球菌とされ、肺炎で死亡する方の95%が65歳以上の高齢者となっています。

このようなことから、高齢者の肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)は、定期接種扱いとなっています。全ての高齢者が当てはまるということではないですが、越谷市でも対象となる高齢者については、費用の一部は助成されます(一人一回限り)。なお対象外となった方でも全額自己負担となりますが、同ワクチンの接種をすること自体は可能です。ただ、再接種を希望される方で前回の接種から5年未満という方は、注射部位に強い痛みが現れるようになります。

越谷市の「高齢者肺炎球菌予防接種」は → こちら

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、子どもの頃に感染することが多い、水ぼうそうのウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスが原因とされています。
ワクチンの中には、細菌やウイルスの病原性を弱くしたものや、ウイルスの成分の一部を取り出したもの、また病原性を全くなくしたものなどがあります。
ワクチンを体内に接種することで、体内でワクチンの成分(細菌やウイルス)に対しての抗体を作り、病気の発症や重症化をおさえることができます。
予防や治療に関して詳しく知りたい方は、当クリニックまでご相談ください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザの予防対策には、こまめな手洗いやマスクの着用などが呼びかけられていますが、さらに有効な対策としてインフルエンザワクチンの予防接種があります。インフルエンザのウイルスは大きく、A、B、Cの3つの型に分けられ、流行する型というのは毎年異なることや1度の接種で効果が持続するのは5カ月程度とされているので、常に予防したいということであれば、毎年接種する必要があります。

また接種をより有効にさせるには、同ワクチンを打つ時期も重要です。インフルエンザの流行は、1~3月頃がピークといわれています。接種してから効力を発揮するまでに2週間程度かかるとされていますので、希望される方は遅くとも12月中旬までに終えることをお勧めします。ちなみに多くの医療機関では、毎年10月頃から同ワクチンの接種を開始しています。

このほか、年齢によって接種回数が異なります。13歳以上の方は1回接種を原則としています。

なお越谷市では、インフルエンザワクチンに関しては、高齢者などを対象に一部費用の助成を行っています。詳細については、越谷市の公式HPをご覧ください。